倍数表現を英語での会話の中で使いたいのに、どう表現してよいかわからず、苦戦したことはありませんか?
大きさ・数を比較する場合、「2倍、3倍・・・も多い、大きい、速い」などの言い方がたくさんありますよね。
この記事ではそんな倍数表現を3つのパターンで紹介していきたいと思います。
目次
倍数を英語で表現するためのパターン
倍数表現には3つのパターンがあります。
まずはそれぞれ例文とともに使い方を見ていきましょう。
パターン①:倍数詞を使った倍数表現
大きさ・数量などが「AがBのX倍~である」と表現したいとき、同等比較『as 〜 as』の前に倍数を表す「倍数詞」をつけます
倍数詞とは、下記のような「~倍」を表す言葉です。
- half(半分)
- twice (2倍)
- three times (3倍)
- four times (4倍)
- one and a half times (1.5倍)
- two and a half times (2.5倍)
twice、halfにはtimesがつきませんので注意してください。
また1.5倍、2.5倍はそれぞれ『1.5 times』『2.5 times』のように数字表記でもOKです。
同じように他の小数点のつく倍数も3.5倍は『3.5 times』のように表せます。
読み方は”three point five times”となります。
同等比較とは、「AはBと同じくらい~です」と AとBの程度や数量が同じくらいであることを表す比較表現のひとつです。
例文:This country is as large as Japan.
訳:この国は日本と同じくらいの大きさです。(同等比較)
例文:This country is half as large as Japan.
訳:この国は日本の半分の大きさです。
例文:This country is twice as large as Japan.
訳:この国は日本の2倍の大きさです。
例文:This country is four times as large as Japan.
訳:この国は日本の4倍の大きさです。
倍数詞を使った応用例
応用として「トムは私より10倍くらいテニスがうまい」という「程度」の比較表現もできます。
まず同等比較文「トムは私と同じくらいテニスがうまい」を英文にします。
それから『as good … as』の前に倍数詞『about ten times』(10倍くらい)を入れます。
例文:Tom is as good at playing tennis as me.
訳:トムは私と同じくらいテニスがうまいです
例文:Tom is about ten times as good at playing tennis as me.
訳:トムは私の10倍くらいテニスがうまいです
この場合『as ~ as』で挟む部分が形容詞『good』だけではなく『good at playing tennis』を挟むことがポイントです。
「テニスがうまい」レベルを比較しているので、『good at playing tennis』はひとかたまりとします。
パターン②:比較の内容を使った倍数表現
「AはBの大きさのX倍」を表現するのに、『A is X times the size of B』を使うことができます。
『the size』のところは比較する内容で変化します。
- 重さ:weight
- 長さ:length
- 高さ:height
- 速さ:speed
- 広さ:width
- 深さ:depth
- 年齢:age
上記のようなものです。
例文:This country is the same size of Japan.(「同じ」ときはsameを使います)
訳:この国は日本と同じ大きさです。
例文:This country is half the size of Japan.
訳:この国は日本の半分の大きさです。
例文:This country is twice the size of Japan.
訳:この国は日本の2倍の大きさです。
例文:This country is four times the size of Japan.
訳:この国は日本の4倍の大きさです。
比較の内容を応用した例
応用例として「トムは道路では他の人の2倍のスピードで運転する」を英文にするにはどうしますか?
「トムは道路では他の人のスピードで運転する」を英文にし、それから『the speed of other people』の前に倍数詞『twice』を入れる手順になります。
例文:Tom drives at the speed of other people on the road.
訳:トムは道路では他の人のスピードで運転する
例文:Tom drives at twice the speed of other people on the road.
訳:トムは道路では他の人の2倍のスピードで運転する
またパターン①を使って同じ意味を表す英文を作ると以下のようになりますね。
例文:Toms drives twice as fast as other people on the road.
訳:トムは道路では他の人の2倍のスピードで運転する。
パターン③:形容詞・副詞の比較級をつかった倍数表現
パターン③は、形容詞・副詞の比較級を使う表現法です。
このパターンは「BよりもX倍~だ」と訳す日本語に一番近いかもしれませんね。
ただし注意点があります。
この表現には『half』は使えません。
than「~よりも」を使うので「~よりも半分」とはおかしいですからね。
例文:This country is twice larger than Japan.
訳:この国は日本の2倍の大きさです。
例文:This country is four times larger than Japan.
訳:この国は日本の4倍の大きさです。
また比較級が『more』をつける場合の形容詞・副詞の場合も表現の仕方は同じです。
例文:His car is three times more expensive than mine.
訳:彼の車は私のものより3倍高い。
形容詞・副詞の比較級を応用した例
ここで少し応用して、「この国は日本の何倍の大きさですか?」を英語で表現するとどうなりますか?
「何倍~?」は『how many times〜?』を使います。
疑問詞『how』を使った疑問文の作り方の手順は以下の通りです。
まずは肯定文「この国は日本の4倍の大きさです」の英文からスタートして順に考えていきます。
- 肯定文を疑問文にする
- 疑問文の中で尋ねたい箇所を『how many times ~』に変える
- 疑問詞を文頭に出す
This country is four times larger than Japan.
Is this country four times larger than Japan?
Is this country four times larger than Japan?
Is this country how many times larger than Japan?
How many times larger is this country than Japan?
これで完成です。
または『how many times larger than Japan』をひと続きにして以下のような英文でもOKです。
How many times larger than Japan is this country?
分数を使う場合の倍数の英語表現
倍数ではなく、「~の3分の1」「~の10分の3」などの分数で表現するときもありますよね。
そのときは『分数+as 〜 as』か、『分数+the size of 〜』で表せます。
例文:He now earns only one third as much as he did before the accident.
訳:彼の今の収入は事故前のたった3分の1です。
例文:My house is one third the size of yours.
訳:私の家はあなたの家の3分の1の大きさです。
また分数表記の代わりにパーセント表記も同じように用いることができます。
例文:Women earn nearly 80 percent as much as men in this country.
訳:この国では女性の収入は男性のおよそ80%です。
例文:The moon is a bit more than 27 percent the size of Earth.
訳:月は地球の大きさの27パーセントより少し大きい。
分数を表すには分母に序数詞を使います。
「3分の1」は『one third』、「4分の1」は『one fourth』または『a quarter』、「10分の1」は『one tenth』となります。
また分子が複数になると以下のように分母も複数形になります。
「3分の2」は『two thirds』、「4分の3」は『three fourths』または『three quarters』、「10分の7」は『seven tenths』
倍数の英語表現方法のまとめ
倍数詞や分数を使った数量表現の仕方は参考になりましたか?
難しいと思う方はご紹介した色々なパターンの中から1つを選んで使うことから始め、慣れてきたら他の表現もトライしてみるといいですね。
物価の話などお金に関する話題は洋の東西を問わず多いものです。
倍数表現をマスターして海外の方と色々情報交換できるといいですね。