英語学習

【目的語別に解説】about「~について」の使い方とは?【英語の表現力が向上する】

机の上に牛乳とノート

英語で「~について」というフレーズは会話では頻出表現の1つです。
ここではカジュアルな英会話でよく使われるabout「~について」の色々な使い方をご紹介いたします。

about「~について」の使い方とは?

about「~について」の使い方とは?

「~について」と言えばすぐ思い浮かぶ英単語は『about』ではないでしょうか。
みなさんご存知のとおり、このaboutは前置詞です。
前置詞は後ろに目的語をとりますが、名詞・代名詞以外にも色々と目的語として使用することができるので、その応用範囲が広く、便利なツールとなっています。
ここではそれぞれ目的語別に『about』の使い方をまとめてみました。

目的語が『名詞・代名詞』の場合

目的語が『名詞・代名詞』の場合は、about +「事柄」「場所」「人」などの名詞、または代名詞が入ります。
みなさんがよく使う最もシンプルな用法ですね。

例文:I have heard many good things about you.
訳:お噂はかねがねお聞きしております。(初めてあった方との挨拶などで)

例文:Tom has a lot of books about animals.
訳:トムは動物に関する本をたくさん持っています。

例文:I feel sorry about the accident.
訳:その事故については気の毒に思います。

例文:My mother was really angry about my poor exam results.
訳:母は私の悪いテスト結果にカンカンでした。

最後のふたつの例のように感情を表す形容詞の後ろによく用いられます。
便利な使い方なので覚えておくといいですよ。

目的語が『動名詞』の場合

『about』は前置詞なので後ろに動詞を用いたいときは「動名詞」にします。
以下例文で使い方を確認してみましょう。

例文:I’m excited about studying abroad.
訳:留学することにワクワクしています。

例文:We are thinking about spending this summer in Italy.
訳:今年の夏はイタリアで過ごそうかと考えているところです。

例文:I read an article about being more productive and efficient in housework.
訳:家事でより生産的かつ効率的にすることについての記事を読みました。

目的語が『疑問詞+to do』の場合

『about』の後ろに『疑問詞+to do 』を目的語としておくことができるので、色々な内容について表現できます。

  • what to do(何をすべきか)
  • when to do(いつすべきか)
  • how to do(どのようにすべきか)
  • where to do(どこですべきか)
  • which ~ to do (どちらの~をするべきか)
  • whether to do (or not)(するかどうか)

上記のような表現をaboutの後ろに置くことができます。
少し複雑な内容でも簡単に伝えられますね。
例文で使い方を確認してみましょう。

例文:Our teacher gave us advice about how to study English effectively.
訳:私たちの先生はどのように英語を効果的に勉強するかについて助言をくれました。

例文:This book is about what to do in your retirement.
訳:この本は退職生活で何をしたらいいかについて書かれています。

例文:I spent a lot of time thinking about which course to take in college.
訳:大学でどのコースをとるかについて考えるのに多くの時間を費やしました。

例文:We’ll let you know about when to start this project.
訳:いつこのプロジェクトを始めるかについてあなたにお知らせします。

例文:There are some travel tips about where to go in Kyoto, Japan.
訳:日本の京都で、どこに行けばいいかについての旅の助言がいくつかあります。

例文:I must make a decision about whether to start a new business overseas.
訳:海外で新しいビジネスを始めるかどうかについて、私は決断しなくてはなりません。

目的語が『疑問詞+S+V』の場合

『about』の後ろには『疑問詞+S+V』つまり「間接疑問文」をおくことができます。
「間接疑問文」がわからない人のために少し説明します。
疑問詞から始まる疑問文が、文の一要素(この場合aboutの目的語)になる場合、語順などが少し変わって「間接疑問文」となります。

What do you want to do?
→〜about what you want to do.

Where did you go yesterday?
→〜about where you went yesterday.

How are you?
→〜about how you are.

例えば、上記のようにaboutに続くときは疑問詞の後ろの語順が肯定文と同じになるという特徴があります。
それでは具体的にさらに例文をあげてみますね。

例文:Many English learners in Japan want to know about how they can improve their speaking ability.
訳:日本の多くの英語学習者はどうのように話す能力を伸ばせるかについて知りたがっています。

例文:I found an interesting book about what we should do in our retirement.
訳:退職生活で何をすべきかについて書かれた興味深い本を見つけました。

例文:Tom needs advice from his teacher about which course he should take in college.
訳:大学でどのコースをとるかについて、トムは先生からの助言を必要としています。

例文:My father asked me about when I was coming back.
訳:父は私にいつ戻ってくるか尋ねた。

例文:He asked me about where I came from.
訳:彼は私がどこの出身か尋ねた。

例文:An interviewer asked me about whether I was interested in working overseas.
訳:面接官は私に海外勤務に興味があるかどうか尋ねた。

『about』の使い方に注意!目的語になれないもの

『about』の使い方に注意!目的語になれないもの

例文を見てもおわかりのように、『about』はとても便利な前置詞で、その後ろに色々な語句を並べて、複雑な内容も言いあらわせる言葉です。
しかし『about』の目的語になれない場合が2つありますので、注意してください。

『to+do』は目的語にはなれない

『to+do』は目的語になることはできません。
「私たちはできるだけ早くこの問題を解決することについて話し合う必要がある。」を英訳したい場合は『to+do』ではなく『~ing』を使えば問題ありません。

We need to talk about to solve this problem as soon as possible.
We need to talk about solving this problem as soon as possible.

『that S+V』は目的語になれない

that節はknowなどの動詞の目的語にもなれるので前置詞の後ろにおいても問題なさそうな錯覚がありますが、文法的に正しくありませんので気をつけてください。
こちらも名詞を使って正しい表現に書き直すか、またはaboutを削除することによって正しい英文にすることができます。

「休暇に私をハワイに連れて行ってくれることをあなたが計画していることを嬉しく思います。」

I am happy about that you are planning to take me to Hawaii on vacation.
I am happy about your plan to take me to Hawaii on vacation.
I am happy that you are planning to take me to Hawaii on vacation.

aboutの使い方まとめ

いかがでしたか?
よく知っている前置詞『about』ですが、目的語に色々な表現パターンを入れることができます。
かなり広範囲に「~について」と言い表すことができる便利な言葉だとご理解い頂けたと思います。
aboutを使って身近な話題を以前より詳しく、英会話でどんどん表現してみてはいかがでしょうか?