英語学習

英語で「~しながら」ってどう表現すればいい?4つの用法を使い分けよう

机の上で勉強する2人

「〜しながら」という英語は、ネイティブとの会話でも使う場面によく遭遇します。
「〜しながら〜する」と言いたい場合、英語ではどう言うのでしょうか?

この記事では簡単なものから、少し難しいものまで「~しながら」の表現法を例文とともにわかりやすく解説します。

「〜しながら」を表現する英語は4つ
  1. 〜ing形
  2. while、as
  3. over
  4. with

一番簡単な「~しながら」の英語表現は動詞の~ing形

一番簡単な「~しながら」の英語表現は動詞の~ing形

文法用語で言えば、分詞構文を使って「~ながら」を表します。
分詞構文って難しく聞こえるかもしれませんが、とても簡単で動詞を~ing形にするだけです。

いくつか例文を見てみましょう。

例文:Smiling heartily, she welcomed the guest.
訳:心から微笑みながら、彼女はお客さんを迎えた。

例文:I feel relaxed to talk with my friends drinking coffee.
訳:コーヒーを飲みながら友達と話すと心が和みます。

接続詞while、asを使って「~しながら」を英語で表現する

接続詞while、asを使って「~しながら」を英語で表現する

『while(as)+ S+V』で「SがVするあいだ、SがVしながら」という意味になります。

  • whileは比較的長く動作が継続する時
  • asは二つの動作が同時進行している時

このように使われることが多いので、違いを覚えておきましょう。

例文:I usually listen to music while I study.
訳:私はたいてい勉強しながら音楽を聴きます。

例文:Avoid using your cellphone while (you are) driving.
訳:運転しながら携帯電話を使うことは避けなさい。

例文:My sister cooks as she hums.
訳:姉は鼻歌を歌いながら料理をします。

例文:He was cleaning the room as he whistled cheerfully.
訳:彼は上機嫌で口笛を吹きながら部屋の掃除をしていました。

上記2つ目の例文の『while you are driving』は主節の主語と副詞節の主語が同じです。
つまり『avoid』の主語と『drive』の主語が同じ場合(この場合はどちらもyou)、『you are』が省略可能で、『while driving』で「運転しながら」となります。

『over~』という英語だけで「~しながら」を表現可能

接続詞while、asを使って「~しながら」を英語で表現する

皆さんがよくご存知の前置詞overの意味は「~の上方に」や「~を越えて」などだと思いますが、overには「~しながら」という意味もあるんです。
ただし「~しながら」という意味で使う場合には、「話す」「眠る」などの動詞とともに使われる点に注意してくださいね。

例文:We discussed the problem over lunch.
訳:私たちは昼食を食べながらその問題を議論した。

例文:They chatted over a cup of tea.
訳:彼女たちは紅茶を飲みながらおしゃべりした。

例文:Tom fell asleep over his work.
訳:トムは仕事(宿題)をしながら眠ってしまった。

例文:My husband always goes to sleep over his book.
訳:私の主人はいつも本を読みながらうとうとします。

例文でもお分かりの通り、「~しながら」のoverは、

  • discuss
  • chat
  • sleep

といった「話す」「眠る」という動詞と一緒に使われていますね。

『with~』を使った英語らしい表現で「~しながら」を表現

『with~』を使った英語らしい表現で「~しながら」を表現

『with~』は皆さんよく使う「~と一緒に」という意味の前置詞ですね。
「~と一緒に」から意味が派生して「~を伴って」「~という状態で」という意味だけでなく、「~しながら」という付帯状況の意味も表します。

例文:Don’t speak with your mouth full.
訳:口を(食べ物で)いっぱいにして話をしない。

例文:She was running with her hair blowing in the wind.
訳:風に髪をなびかせながら彼女は走っていた。

例文:I fell asleep with the TV on.
訳:テレビをつけたまま眠ってしまった。

例文:He was sitting with his legs crossed.
訳:彼は脚を組んで座っていた。

例文:He sat here with his hands tied behind his back.
訳:彼は背中の後ろで両手を縛られてここに座っていた。

上の例文をよくみてみるとwith以下の語句は意味上のSとVの関係になっています。
with your mouth fullは『your mouth is full』の状態を意味します。

他の例文も解説してみます。

  • with her hair blowing in the wind → her hair was blowing in the wind(彼女の髪は風に揺れていた)
  • with the TV on → the TV was on(テレビがついていた)
  • with his legs crossed → his legs were crossed(脚が組まれていた)
  • with his hands tied behind his back → his hands were tied behind his back(彼の両手が背中の後ろで縛られていた)

上の例でwith her hair blowingwith her hair blownか迷った時は、文章にしてみるとわかりやすいです。

  1. blowingを選んだ場合
    her hair was blowing in the windで彼女の髪は風に揺れていたとなり、走っていたのと同時に起こっているアクションとなります。
  2. blownを選んだ場合
    her hair was blown in the windとなり、彼女の髪が風に吹かれたという一回きりのアクションとなり、走りながら髪が風に揺れていたという継続して髪が風に吹かれていたという意味にはなりません。

blownを使うならばwith her hair being blown in the windとすればいいのです。

with her hair being blown in the windher hair was being blown in the windとなり受け身の過去進行形ですから髪が風に吹かれながらと継続した動作を表すことができます。

英語で「〜しながら」を表現するときのまとめ

以上、「~しながら」を英語で表現する方法をご紹介しました。

今回「〜しながら」の表現方法を4つご紹介しましたが、シチュエーションに応じて使い分けてみてくださいね。
特にwithを使った付帯状況の「~しながら」は少し難しく感じるかも知れませんが、辞書などの例文をたくさん参考にして、是非使いこなせるようになってください。
英語の世界がまた一歩広がること間違いありません。