英語のリスニングは苦手だけど、何から始めたらいいのか練習法がわからず悩んでいる方。
簡単に初心者の英語リスニング力をアップできる方法をわかりやすく解説します!
この記事では特に英検3~2級を目指している方を念頭においた、リスニング初心者のための効果的な学習法をお伝えします。
目次
英語のリスニングの練習方法をわかりやすく解説
日本で英語を勉強している人の悩みの多くは、ネイティブの英語がなかなか聞き取れないってことではないでしょうか。
文法はみなさんそこそこ得意なんですが、いざ英会話となると、まず相手の話している英語が聞き取れない。
聞き取れないと、会話を成立させることはできません。
今はグローバル化の時代、英語で自由に自分の意見や気持ちを伝えられたらいいですよね。
英語で話せるようになるためには、まず英語を耳で理解できることつまり、リスニングのトレーニングが必要なんです。
リスニングの練習をする前に!教材選び
みなさんはすでに、学校の授業で使用している英語のテキストお持ちですよね。
オススメはなんと誰でも持っている英語の教科書なんです。
初心者のレベルとしては、まずは中学3年生の教科書くらいから始めるのがいいのではないでしょうか。
最初から意気込んで難しいものに取り組むよりは、比較的基本的なレベルの教材で、英語のリズムと音に慣れることから始めましょう。
その方が心理的にも負担が少なく、前向きに無理なくリスニング学習が続けられます。
またここに紹介されている学習法では、何度もリピートしてテキスト本文を聞きますので、英文そのものも自然と暗記できてしまうことも多いです。
中学2~3年の教科書英語で、十分に英会話を楽しむことができるので、リスニング力のみならず、会話力をつけることも期待でき、まさに一石二鳥ですね。
家に眠っている英語CDがあれば活用しよう!
英語のCD付きといった教材は今やたくさん見かけますよね。
しかし、インポート作業が面倒くさかったり、あまり使っていないのではないでしょうか?
最初からCD付きで英語の教科書を購入された方は、それを大いに利用しない手はありません。
また教科書のみで付属CDがない人は、別売CDを是非購入してください。
リスニング力を上げるための投資と考えてここは奮発することも大事です。
家に教科書がない場合は?
中学の英語の教科書を処分してしまった方は、教科書ガイドと付属CDの購入をお勧めします。
中学の教科書以外をリスニング教材としてお考えの方は、TOEIC公式問題集などがいいでしょう。
Part1とPart2が初心者向けリスニングの教材としては最適です。
また英検過去問題集のリスニングセクションを使ってもいいでしょう。
英検を受検するつもりであれば、英検用の問題集の方がやる気が出ると思います。
他にも日本文化を英語で紹介した本や、有名人のスピーチ選集など、使わずに本棚の奥に眠っているようでしたら、積極的にそれらのCDも活用していきましょう。
英語のリスニングの練習方法
教材を用意したら、早速英語のリスニングの練習を始めましょう!
英語耳を作るために、行なっていただきたいのはたったの3stepです。
- step1.英文をディクテーションする
- step2.英文をシャドーイングする
- step3.音読
英語のリスニング練習ステップ①:英文をディクテーションする
英語をダラダラと聞き流していても、リスニング力の伸びはあまり期待できません。
やはり最初は意識を集中しながら、短い文を聞く練習が必要です。
それに最適な方法がディクテーションです。
ディクテーションとは一文ずつ英文を聞きながら、書き取っていく学習方法のこと。
聞き取れない箇所があれば、文を何度も聞き直します。
そしてその一文をできる限り完璧に仕上げていく練習方法です。
原文と照らし合わせて、聞き取れなかった箇所や間違ったところをチェックします。
初めは英語独特の音のつながりがなかなか聞き取れないかもしれません。
繰り返しディクテーションをしてパターンに慣れていくことが大切です。
ディクテーションの答え合わせをしたら、知らない英単語の意味を調べて確認しておきます。
やはり英単語をたくさん知っていることが、リスニング力アップには絶対必要です。
聞き取れてもキーとなる単語の意味がわからないと、全文を理解することは難しいですよね。
英単語の覚え方は下記の記事を是非参考にしてみてください。
英語のリスニング練習ステップ②:英文をシャドーイングする
ディクテーションで英文がほぼ聞き取れるようになったら、今度は英文を一文ずつシャドーイングしていく作業へとステージを進めます。
シャドーイングとはCDなどで英文が読み上げられた直後に、追いかけるように自分でもその英文を言ってみることです。
シャドーイングの教材はディクテーションで使用したものを使用します。
初めは英文を見ながらで構わないので、一文ごとにシャドーイングをしてくことが大事です。
慣れてきたら英文を見ないで、音声だけを頼りにシャドーイングをしていくようにしましょう。
英語のリスニング練習ステップ③:音読
リスニング練習の総仕上げは音読です。
音読で英文全体の意味確認をしていきます。
ここでも教材はステップ①&②で使用したものを使うようにしましょう。
音読なんて必要なの?と疑問に思う人もいるかもしれません。
しかし、誰もが認める絶大な効果のある練習方法なんです。
音読を行うメリットは主に3つあります。
音読の効果①:英文の意味がより明確になる
音読をすると英文の意味が理解しやすくなるんです。
これは一度実験をしてみるとわかります。
同じ英文のパラグラフを、黙読と音読をしてみてください。
音読した英文の方が頭の中で意味を理解しやすくなるのではないでしょうか。
このとき、英文をリズミカルに読むことが重要になります。
スラスラと音読できるようになるまで、繰り返し練習しましょう。
音読の効果②:英語を英語で理解できる
音読をしながら意味を理解しようとすることは、英文を文頭から文末へ理解しながら読み進めていくことです。
これは日本人の英語学習者が苦手とする読み方と言われています。
試験で和訳を求められているわけではないので、頭から順番に英単語を理解していって、全体で何を言おうとしているかをイメージできればいいのです。
このイメージ力こそ、英語上達には絶対必要なスキルです。
最初はゆっくりで構わないので、読みながら英文を理解できるスピードで音読します。
慣れてくれば音読もどんどんスピードアップしていきますよ。
音読しながら自然に意味が解るようになるまで何度でもトライしてみてください。
最低でも10回は読むようにしましょう。
音読の効果③:英文のリズムを体感できる
ステップ①&②の過程で、ディクテーション、シャドーイングをしているので、ステップ③の音読はかなりリズミカルに読めるようになっていると思います。
ここで更に何度か音読を繰り返し、自分でも納得のいくスムーズさを確認できたら、最後にもう一度step②のシャドーイングをしてみましょう。
仕上げのシャドーイングは一文ごとではなく、全文通しで、英文を見ないで挑戦してみてくださいね。
英語のリスニング練習をさらに効果的に行うには
ステップ①~③をそれぞれゆっくり時間をかけて、取り組むことを是非心がけてください。
焦って早く次のステップに進む必要は全くありません。
またリスニングに使用している教材は、同じ1冊を何度も何度も使用してください。
100回くらい繰り返す気持ちで臨むと効果が絶大です。
もしリスニングのスピードや内容が少し物足りなくなったら、新たな教材にチャレンジするのもいいですね。
BBCの”6 Minute English”が中級へのステップアップにオススメです。
英語学習者向け無料アプリ”BBC LEARNING ENGLISH”の中に入っているプログラムです。
6分と短く継続しやすいですし、会話に使える実用的な英単語の解説と全文スクリプトが付いてます。
しかも話題性の高いボキャブラリーが選定されていて、非常にいい内容となっています。
リスニングへのモチベーションアップにつながること確実です。
また新しい教材をそろえるのではなく、同じ音源を1.2倍速や1.5倍速にして聞いてみると、違ったリスニングの練習にもなりますので、一度トライしてみてはいかがですか。