someは、英会話での頻出単語なので覚えていて損はない英単語です。
ある程度の意味や使い方は理解しているという人も多いかもしれません。
しかし、どうせならもっと深くまでsomeを理解して、会話に生かしちゃいましょう!
目次
someの基本的な意味
someの使い方を理解する上で、someが持っている基本的な意味・概念を知っているととても役に立ちます。
例えば、皆さんはsomeの意味を聞かれた時、多くの人がいくつかのって答えるでしょう。
その通りで、someはどこか漠然とした不特定の数・量を意味する言葉なんです。
では実際にどのようなものがあるのか、細かく例文とともに4つの使い方をみていきましょう。
- いくつかの、何人かの、いくらかの
- ある、何らかの
- およそ、約
- someとの合成語
someの使い方①:いくつかの、何人かの、いくらかの
someは明確な数は伝えられず、漠然とした数・量を表します。
- いくつかの
- 何人かの
- いくらかの
このような使い方です。
例文:There are some students in the classroom.
訳:教室に何人かの生徒がいます。
例文:There is some milk left in the glass.
訳:グラスに牛乳がいくらか残っています。
例文:Some people like milk.
訳:牛乳を好きな人もいる。
いずれの例もはっきりとした人数や、量がわからなく、漠然とした数を意味していますね。
それがsomeの持つコアとなる意味なので覚えておきましょう。
someの使い方②:ある、何らかの
someの意味する不特定な数量は、数量を意味するだけでなく、さらに拡大して、「ある」「何らかの」という「不確実さ」を表す形容詞としても使われています。
- some day で「いつか」
- some manで「ある男性」
- some kind of ~で「ある種の~」
- for some reasonで「何らかの理由で」
- to some extentで「ある程度まで」
- have something to do with~で「~と何らかの関係がある」
例えばこのようなものですが、someの「ある」「なんらか」という意味での使い方は、たくさんありますね。
ここで注意ですがsome days,some men,for some reasonsとsomeの後に名詞の複数形が続くとこのsomeはいくつかのという意味になります。
「何日か」「何人かの男性」「いくつかの理由で」という意味になるわけです。
someの後ろの名詞が単数か複数かで微妙に意味が変わることに気をつけてください。
someの使い方③:およそ、約
someの持つ意味は、「漠然とした数量」から「およそ」「約」という概算を表す時にも使われます。
簡単にいうと、some=aboutとなるわけですね。
例文:She started to work as an English teacher some 20 years ago.
訳:彼女はおよそ20年前に、英語教師として働き出しました。
この場合もはっきり20年前ではなく、だいたい20年くらい前と漠然と表現しています。
someの使い方④:someとの合成語
someとの合成語であるsomeone, somebodyは「誰か」、またsomethingは「何か」という意味があります。
いずれもsomeの持つ漠然・不確実さがその意味に現れています。
他にもいくつか例を見てみましょう。
- somewhat「いくらか」
- somewhere「どこかに(で、へ)」
- somehow「なんとかして、どういうわけか」
などたくさんの使い方がありますね。
また-someと語尾につけることによって、「~の傾向がある、~の性質を持った」という意味にもなり、こちらも漠然とした特徴を表現しています。
参考までに他の英単語も見ておきましょう。
- troublesomeで「厄介な」
- bothersome「面倒な」
- tiresome「イライラさせる」
- awesome「息をのむような」
someの使い方のまとめ
以上、someの使い方を紹介しました。
元来someの持つ「不特定の数・量」から色々な意味、使い方が派生していることがよくわかりますね。
someの持つ概念さえしっかり理解しておけば、someの合成語でも逐語的にその意味を暗記する必要がなくなるばかりか、その言葉の成り立ちをも理解した少し深い英語の学習が可能になるのではないでしょうか。