withは私たちがよく使う英語の一つですが、「~と一緒に」を意味するおなじみの前置詞ですね。
しかし、withは他にもいろいろな使い方があります。
『with』の基本的意味は「~と一緒に」に現れているように、付随・関連です。
ここでは特にネイティブ的な感覚を感じさせるwithを使った表現をご紹介したいと思います。
目次
withの英語の使い方①:「条件」を表す
『with~』で「~があれば」と条件を述べる時に用います。
「付随」を表していますね。
例文:The patient can walk with a little support.
訳:少しの支えがあれば、その患者は歩くことができる。
例文:With more information, we can decide which of the two options is better for us.
訳:もっと情報があると、2つの選択肢のうちのどちらが私たちにとっていいか決められます。
例文:With a milder climate, people in this country would live longer.
訳:もっと気温が温和ならこの国の人々は長生きするだろう。(参照元:ルミナス英和)
上の例文のようにwithは直接法・仮定法どちらにも使えます。
withの英語の使い方②:「関係・対象」を表す
『with~』で「~にとって、~に関して」を意味し、ここではaboutと同じような意味で使われています。
withの後ろに関係や対象を表す語句が来ます。
このwithの用例は幅広く、とてもネイティブらしい言い回しです。
調子の具合、問題の有無、感情表現の対象など、慣用的な使い方がほとんどなので例文で使い方を確認しましょう。
例文:Something is wrong with this printer.(調子)
訳:このプリンターはどこか調子がおかしい。
例文:I have no problem with waiting here for a few minutes.(問題)
訳:数分間ここで待つことには何の問題もないです。
例文:That would be fine with me.(問題)
訳:私に関してはそれで結構です。
例文:We are pleased with your visit.(感情)
訳:私たちはあなたの訪問をうれしく思います。
例文:I decided to study at university because I was bored with retirement.(感情)
訳:退職生活に退屈したので大学で勉強する決心をしました。
以下の例文はhaveの後ろの単語によって色々な関わり具合を伝えられる慣用的表現です。
覚えておくとたいへん便利ですよ。
have 〜 to do with A(Aと〜関係がある・ない)
例文:I have something to do with the accident.
訳:私はその事故と何らかの関係があります。
例文:I have nothing to do with the accident.
訳:私はその事故と全く関係がありません。
例文:I have a lot to do with the accident.
訳:私はその事故と大いに関係があります。
例文:I have a little to do with the accident.
訳:私はその事故と少し関係があります。(a littleは「少し~ある」)
例文:I have little to do with the accident.
訳:私はその事故とほとんど関係がありません。(littleは「ほとんど~ない」)
withの英語の使い方③:特別な動詞
『provide/supply+人+with+物』『help+人+with+ものごと』といった慣用的に対象物の前にwithを使う動詞もあります。
例文:My father helped me with my homework.
訳:父は私の宿題を手伝ってくれました。
例文:Tom helped his mother with doing the dishes.
訳:トムはお母さんの皿洗いを手伝いました。
例文:We provided the children with lunch.(参照元:オーレックス英和)
訳:私たちは子供たちに昼食を与えた。
例文:He has supplied me with the necessary information.(参照元:ルミナス英和)
訳:彼は私に必要な情報を知らせてくれました。
withの英語の使い方④:「付帯状況」を表す
『with + 目的語 + 形容詞(分詞・前置詞句)』の形をとり、「〜を(が)~しながら、〜したままで、〜が~しているので」という付帯状況を表します。
こちらもwithの付随「~を伴って」が基本的な意味となっています。
とてもネイティヴらしいwithの使い方ですが、手順をマスターすれば簡単です!
まずは、「食べ物で口をいっぱいにして話をしてはいけません。」の英訳を考えます。
付帯状況を表す部分は赤字分ですね。
「食べ物で口がいっぱいです」は英語で「your mouth is full」となります。
そして、withを文頭置き、be動詞を削除すれば付帯状況の完成です。
「with your mouth full」で「食べ物で口をいっぱいにして」という付帯状況を意味する副詞句となります。
完成文した文は「Don’t speak with your mouth full.」となります。
以下例文を参考にしてみてください。
例文:With the exams coming next week, we must study hard.(参照元:ルミナス英和)
(the exams are coming next weekにwithを頭に追加してareを削除)
訳:来週試験があるので私たちは一生懸命勉強しなけらばならない。
例文:He was reading, with a pencil in his mouth. (参照元:オーレックス英和)
(a pencil was in his mouthにwithを頭に追加してwasを削除)
訳:彼は鉛筆を口にくわえて読書をしていた。
英語の『with』を使った問題
それでは、今まで説明した『with』の使い方を思い出しながら、下記の問題に挑戦してみましょう。
()の中に適切な英文を入れてみてください。
問題1.We lay in bed ().(参照元:ロングマン英和)
私たちは窓を開けたままベッドに横になった。
問題2.Please sit here ().
目を閉じたままここに座ってください。
問題3.The girl came in ().(参照元:アンカーコズミカ英和)
女の子は目を輝かせて入って来た。
問題4.He stood ().
彼は壁にもたれながら立っていた。
問題5.He sat reading, () beside him.(参照元:ルミナス英和)
彼は読書をし、そばで妻が縫い物をしていた。(縫い物をするsew)
問題6.She rode a bicycle () in the wind.
髪を風になびかせながら、彼女は自転車に乗った。(なびくblow)
問題7.Never leave your car even for a moment ().
赤ちゃんを車に乗せたまま、ほんのわずかな時間でも車を離れてはいけません。
『with』の英語の使い方まとめ
with「~と一緒に」以外のいろいろな使い方をご紹介しました。
withの基本的な意味「~と一緒に」「~に付随して」から派生した意味・表現であることに注目すればわかりやすいのではないでしょうか。
ここにある例文や問題を参考に、ネイティブらしいwithの使い方をぜひ会話でも英文でも取り入れてみてはいかがでしょうか。