『another』と『other』の使い方の違いで迷ったことありませんか?
お店で「別の○○見せて下さいませんか?」と言いたい場合はどちらを使うのでしょうか?
詳しい解説&例文で頭の中のモヤモヤ感をスッキリとさせましょう!
目次
anotherとotherの違い①:another
『another』の本当の意味をご存知ですか?
『another』は『an+other』のことで『an』がつくことから「1つ」を意味します。
形容詞「もう1つの~/別の~」または代名詞「もう1つの別のもの(人)」として使われます。
形容詞のanotherはanother+可算名詞の単数形で、代名詞のanotherは単数形として扱います。
anotherの使い方
基本的な意味を理解するために形容詞・代名詞の『another』を使った例文をいくつか見ていきましょう。
例文:Would you like another cup of coffee?(形容詞)
訳:コーヒーをもう一杯いかがですか?
例文:You should take another look at your paper before you hand it in.(形容詞)
訳:提出する前にもう一度自分の答案を見た方がいいです。
例文:Buy two CDs and get another free.(代名詞)
訳:CDを2枚買うともう1枚無料で差し上げます。
例文:I don’t like this sweater. Could you show me another?(代名詞)
訳:このセーターは好きではありません。別のを見せてください。
例文:I don’t like this sweater. Could you show me another one?(形容詞)
訳:このセーターは好きではありません。別のものを見せてくれませんか?
上の例で共通するのはanotherが指しているものはすべて『ひとつ』だという点に注意です。
形容詞の場合は全て『another +単数名詞』となっています。
では以下の例文はどうでしょうか?
例文:Could you wait another 30 minutes?
訳:あと30分待ってくれませんか?
例文:I’m retiring in another three years.(参照元:ロングマン)
訳:あと3年で退職です。
上の例文で「another+複数形」となっているのは、『30 minutes』や 『three years』を『ひとつ』としてまとまった1単位の期間とみているためです。
英語では非常によく使われる表現ですから、こちらもよく覚えておくと役に立ちます。
anotherとotherの違い②:other
otherも同様に形容詞と代名詞の使い方があります。
形容詞のotherは「ほかの~」を意味し、たいていは名詞の複数形の前に用いられます。
数えられない名詞の場合は『other +名詞の単数形』となります。
代名詞で使う場合はたいていは複数形のothersを用いて、「ほかの物々・人たち」という意味で使われます。
otherの使い方
ではotherはどんな使い方をするのか以下の例文で見てみましょう。
例文:I share a house with three other students.
訳:私はほかの3人の生徒と家をシェアしています。
例文:Do you have any other questions?
訳:ほかに質問ありますか?
例文:She has other work to do.(workは数えられないので単数形)
訳:彼女はほかにする仕事がある。
例文:Others may have different opinions on the matter.(参照元:オーレックス英和)
訳:ほかの人たちはその件について違う考え方をしているかもしれない。
形容詞のotherは基本的には後ろに名詞の複数形がくると理解してもいいです。
anotherの後ろには名詞の単数形がくる点との違いをチェックです。
otherの後ろに単数形がくる場合
ここで注意ですが下記の形の場合は、数えられる名詞でもotherの後ろは単数形となることがあります。
- some+other~
- any+other~
- no+other~
- one+other~
以下例文を見てみましょう。
例文:There is no other way to solve the problem.
訳:その問題を解決するほかの方法はない。
例文:Mt. Fuji is higher than any other mountain in Japan.
訳:富士山は日本のほかのどんな山よりも高い。
例文:We’ll discuss it more some other time.(参照元:ロングマン)
訳:その件はまた別の機会にもっと話し合いましょう。
another/other(s)の違いを理解するための問題
「習うより慣れろ」です。
以下に色々な辞書から集めたanother/other(s)の例文と訳を載せました。
()にanotherかother、またはothersを正しく入れてみましょう。
問題1.He taught us a lot about () countries.(参照元:ロングマン)
彼は私たちに外国について色々教えてくれた。
問題2.I’ve got some () friends I’d like to invite.(参照元:ロングマン)
招待したい友人がほかにも何人かいるんだ。
問題3.They moved to () apartment.(参照元:ロングマン)
彼らは別のアパートに引っ越した。
問題4.She is taller than any () girl in the class.(参照元:ルミナス英和)
彼女はクラスのどの女の子よりも背が高い。
問題5.I don’t like these books. Show me some ().(参照元:ルミナス英和)
この本は気に入らないからほかのをいくつか見せてください。
問題6.This coffee shop is too crowded. Let’s find () one.(参照元:ルミナス英和)
この喫茶店は混みすぎだ。ほかのところをさがそう。
問題7.Our village will change in () ten years.(参照元:ルミナス英和)
もう10年も経てば私たちの村は変わるだろう。
問題8.There are many () examples of similar kind.(参照元:オーレックス英和)
同じような種類の例がほかにもたくさんあります。
問題9.There is no () way of treating this disease.(参照元:オーレックス英和)
この病気を治療するのにほかの方法はない。
問題10.Some students came by bus, and () came on foot.(参照元:オーレックス英和)
バスで来た生徒もいれば、徒歩で来たのもいた。
問題11.Would you like () piece of cake?(参照元:オーレックス英和)
ケーキをもうおひとついかがですか?
問題12.I don’t like this room. Show me () room.(参照元:オーレックス英和)
この部屋は気に入らない。別の部屋を1つ見せてくれ。
問題13.I don’t like this room. Show me some () rooms.(参照元:オーレックス英和)
この部屋は気に入らない。別の部屋をいくつか見せてくれ。
anotherとotherの違いまとめ
いかがでしたか?
anotherとotherは非常によく似ていて使い方がわかりにくいですが、基本は『another+単数名詞』、またotherは一部の例外を除いて『other+複数名詞』でしたね。
問題と合わせて、もう一度使い方を見直してくださいね。