英語学習

丁寧な依頼!英語でどう表現する?【依頼表現を覚えるだけ】

カフェで仕事をする2人

ビジネスの現場で、またはネイティブの友人との間で、あるいは留学先のご近所さんとのやりとりで、依頼をしたい時ってどう英語で表現すればいいでしょうか?

そんな英語での依頼の仕方のいくつかをこの記事では取り上げてみました。

丁寧な依頼!英語でどう表現する?

丁寧な依頼!英語でどう表現する?

「親しき中にも礼儀あり」と言うことわざが日本にはありますが、丁寧な依頼表現をマスターしておけば、あなたの好感度もバッチリ!
どんなシチュエーションでも相手に失礼にならない丁寧な依頼表現を覚えておけば安心です。

それでは具体的な依頼表現を紹介していきます。

①普通の依頼表現

  • Will you~?
  • Can you~?

中学で最初に習う依頼文ですが、とてもカジュアルな言い方です。
丁寧な言い方が必要とされる状況では避けた方がいいです。

例文:Will you pass me the salt, please?
訳:お塩取ってください。

例文:Can you help me move this table, please?
訳:テーブルを移動させるのを手伝ってください。

上の例のように依頼文にpleaseを付け加えると丁寧度がアップします。

②最もよく使われる丁寧な依頼表現

②最もよく使われる丁寧な依頼表現
  • Could you~?/Could you~, please?(より丁寧)
  • Would you~?/Would you~, please?(より丁寧)

これらはよく使われる依頼文ですし、丁寧度も高いです。
この言い方をマスターすればどこで使っても失礼にはなりません。

例文:Could you send me an email tomorrow just to remind me to book a flight to Tokyo?
訳:東京行きの飛行機を予約するのを私が忘れないように、私に明日メールを送ってくださいませんか?

例文:Would you ask Tom whether he will be able to attend the meeting tomorrow?
訳:トムに明日の会議に出られるかどうか聞いてくださいますか?

③さらに丁寧に依頼したい時

  • Do you think you could~?
  • Would you mind ~ing?
  • Would it be possible for you to do~?

Could you~?Would you~?でも十分丁寧な依頼文ですが、③の依頼文は内容をさらにソフトに伝える気持ちが込められていて、丁寧度もさらにグレードアップです。

例文:Do you think you could call a taxi for me?
訳:タクシーを呼んでいただけませんか?

例文:Would you mind waiting here for a few minutes?
訳:ここで少しお待ちいただいてもよろしいですか?

例文:Would it be possible for you to review these documents?
訳:これらの書類に目を通していただけますか?

④相手が依頼をOKするかどうか確信がない時

  • You wouldn’t~, would you?
  • You couldn’t~, could you?

こんなこと依頼されたら、ひょっとして嫌かな?快く引き受けてくれるかな?とちょっと面倒なことを頼む場合、相手が『Yes』と言うか確信が持てない時に使います。

例文:You couldn’t stop by a convenient store on your way home, could you?
訳:帰宅ついでにコンビニに寄ってくることできないかな?

例文:You wouldn’t go to the coin laundry and the post office, would you?
訳:コインランドリー行くついでに郵便局にも行ってくれないかしら?

否定文の付加疑問形ですが、日本語でも「~することはできないよね?」と同じ様な表現法を使う点が興味深いですよね。

⑤フォーマルな手紙やEメールで依頼する時

⑤フォーマルな手紙やEメールで依頼する時
  • I would be grateful if you could~
  • We would be most grateful if you could~
  • It would be helpful (grateful) if you could~

これは手紙やEメールなどの文書で依頼する場合の丁寧な表現です。
ビジネスでのやりとりで頻繁に使える便利で礼儀正しい英語と覚えておきましょう。

例文:I would be grateful if you could send us a sample as soon as possible.
訳:できるだけ早急にサンプルを送って頂けると嬉しいです。

例文:We would be most grateful if you could send us more details about your product.
訳:貴社製品に関するさらなる詳細を送って頂けると、この上なく嬉しく思います。

例文:It would be helpful if you could meet me at the airport.
訳:空港まで迎えに来てくださると助かります。

⑥頼みにくいことを依頼したい時

  • I was wondering if you could~
  • I hate to ask, but~

難しいことを頼みたい時、長い依頼文を用いるとより控え目で適切な依頼として相手に受け取られます。
日本語でもストレートにお願いするよりは、「少しお時間ありますか?あの~、実はちょっとお願いしたいことがあるんですが・・・」のように相手の反応を見ながら文章を引き延ばす傾向にありますよね。

旅行で1週間ほど家を空ける場合、ポストに入るチラシなどを時折処分して欲しい時は次のように頼めばバッチリです。

  1. I was wondering if you could take the flyers out of my mailbox from time to time.
  2. I was wondering if you could possibly take the flyers out of my mailbox from time to time.
  3. I hate to ask, but I was wondering if you could possibly take the flyers out of my mailbox from time to time.

①→③で丁寧度がアップしていきます。

『I was wondering if you could ~』の『if』は「~かどうか」という意味で、「あなたが~できるかどうかしらと思っていたのですが・・・」となります。
『I hate to ask, but~』には「非常に頼みにくいのですが・・・」「できたら頼みたくないのですが」という気持ちが現れていますね。

依頼された時はなんて答えればいいの?

依頼された時はなんて答えればいいの?

Would you mind waiting here for a few minutes, please?と聞かれたらなんと返事をしますか。
日本人はつい『Yes』と言ってしまいがちです。
『mind』は「気にする/嫌だと思う」と言う意味で、よく失敗をした人に「ドンマイ!」と言いますが、Don’t mind!「気にしないで!」と言う意味なんですよね。

Would you mind waiting here…?は「あなたはここで待つことを気になさいますか?」と言うのが元来の意味です。
ですから「待つのはOK!」と言う返事でしたら、次の3つのいずれかで答えればOK.

  • Of course not.(もちろん気にしません)
  • No problem at all.(全く問題ないです)
  • Not at all.(全く気にしません)

『Yes』と言うと、「はい、気にします」「嫌です」と言う意味になり、依頼を断ることになりますからくれぐれも注意してください。

丁寧な依頼の英語で表現する方法まとめ

英語での丁寧な依頼文は仮定法の『could』『would』を使って間接的な表現にしていますね。
とっさの時に使えるよう、いくつかをピックアップして覚えておき、自分のボキャブラリーの中に準備しておくことが大切です。

日本語ほどは敬語のバリエーションはない英語ですが、頼み方次第で相手に与える印象は随分と違うもの。
ぜひ丁寧な依頼文をマスターして、頼みごとを快く引き受けてもらえるようにしましょう。