コラム

speak・talk・ say・tellの違いは?それぞれの使い方を解説!

女性4人が話し合っている

日本語で「話す」「言う」を英訳するとき、sayかtellかspeakかtalkかどれを使うのが正しいのか迷いませんか?
どのように使い方の区別をネイティブスピーカーの人はしているのでしょうか?

ここではそんな4つの似た動詞の使い分けを『speakとtalk の違い』『sayとtellの違い』に分けて書いてみました。

speakとtalkの違いは?

speakとtalkの違いは?

まずはspeakとtalkの違いについて紹介します。

speakはフォーマル/talkはインフォーマル

基本的にはspeakもtalkもともに「話す」を意味し、ほとんどの場合入れ替え可能ですが、ロングマン英和、ルミナス英和などの説明によると以下のような区別があります。

  • speak:フォーマルな状況で使う
  • talk:会話やインフォーマルな状況で使う

Cambridge Dictionary には次のような例文が載っています。

  • 『I need to speak to you.』(あなたにお話したいことがあります)
  • 「相手をよく知らない場合」「職場などのフォーマルな場」「話す内容が大切なことである場合」はspeakを使う。

  • 『I need to talk to you.』(あなたにお話ししたいことがあります)
  • 「友人同士の場合」「相手が知り合いではないが、話の内容がインフォーマルな場合」はtalkを使う。

また『He will speak about the history of our town in his lecture.』(彼は講演で我々の町の歴史について話します)は、講演やプレゼンテーションなどのフォーマルな場でのスピーチであります。
対して、『He will talk about the marketing plan in today’s meeting.』(彼は今日の会議でマーケティングプランについて話します)は、よりインフォーマルなケースだと言えます。

また同じspeakを使用しても『speak with~』は『speak to~』よりもフォーマルだとされています。

フォーマルの度合い

「言語を話す」または「身体的に話す能力」などについて用いられる場合はspeak

『 Can you speak English?』のように「言語」を「話す」と言うときはspeakを使い、talkは使われません。
また『She was too nervous to speak.』(彼女は緊張しすぎて何も言えなかった)の場合にように、身体能力的に「話す」と言う場合もspeakを用います。

電話でのやりとりでは常にspeakを使う

『Hello, may I speak to Mary?』(もしもし、メアリーさんはいらっしゃいますか?)や『Who’s speaking?』(どちら様ですか)のように、電話でのやりとりにはtalkではなくspeakを使いますね。
これはみなさんよくご存知だと思います。

speakは発話者からの一方通行 / talkは誰かとの会話の双方通行

speakには「スピーチをする」と言う意味があるように、発話者だけに注目しますが、talkの場合は発話者と聞き手との会話・やりとりに注目する場合に使われます。

例文:He spoke about the importance of taking exercise.
訳:彼は運動することの大切さについて話した。

例文:I would like to talk with you about this plan.
訳:私はこの計画についてあなたと話したいです。

sayとtellの違いは?

sayとtellの違いは?

ではsayとtellの違いはどうでしょうか?
具体的な違いをみてみましょう。

sayは「~と言う」の意味 / tellは「~と(情報・事実などを)伝える」という意味

大きな違いはsayは人が言った言葉に焦点をあて、tellは人が言った内容に焦点をあてるという点です。

sayの場合は、say(+to+人)やsay+that節を使って発話者が言ったことをそのまま表現します。
また下記のようなものと一緒に使うことが多いです。

  • something
  • anything
  • nothing
  • so
  • hello
  • goodbye

例文:‘I don’t care,’ he said.
訳:「どうでもいいよ」と彼は言った)

例文:He said good night to the children.
訳:彼は子供達におやすみと言った

例文:She said that she was waiting for me at the station.
訳:彼女は駅で私を待っていたと言った

例文:Has he said something to you?
訳:彼はあなたに何か言ったの?

例文:She said to me, ‘Good morning!’
訳:彼女は私に「おはよう!」と言いました

tellを使う場合は『tell+人+about~』の形や、『tell+人+that節/wh節/wh句』のようにV+O+Oの形をとり、言った内容を伝えます。

例文:Today I want to tell you about my family.
訳:今日は私の家族についてお話ししたいと思います

例文:He told me that he had been ill.
訳:彼は私に病気だったと言った

例文:Jim won‘t tell us where he stayed last night.
訳:ジムは昨夜どこで泊まったか教えようとしない

例文:Can anyone tell me what time it is?
訳:誰か時間を教えてくれませんか?

(看板・手紙・記事などに)~と書いてある、(時計などが)示していると表現する場合

「看板、手紙、記事に~と書いてある」と伝えるときは、sayを用います。

例文:The report says that safety standards need to be improved.(参照元:ロングマン)
訳:安全基準を改善する必要があると報告書は述べている。

例文:The letter says that he is coming tomorrow.
訳:手紙には彼は明日来ると書いてあります。

また「時計がある時刻を指している」と言うときもsayを使います。

例文:My watch says it is 7:30.(参照元:ルミナス英和)
訳:私の時計では7時半だ。

speak・talk・ say・tellの違いまとめ

「言う」「話す」を表す英語speak/talk/say/tallの使い方わかりましたか。
ここに取り上げたのはほんの一例です。

辞書などにはまだまだたくさんの興味深い使い方がそれぞれ載っていますので、時間があるときに是非じっくりと辞書を読んでみてください。
面白い発見がありますよ。