数字表記を英語で表現できますか?
実は日本語と英語での数字表記の仕方は違い、とても面白いんです。
この記事では、英語での数字表記の仕方や海外でのお話も紹介します。
英語での数字表記の仕方を知って、話のネタにしちゃいましょう!
英語の数字表記あれこれ
まず最初に英語の質問です。
「摂氏0度」「0時間」「0点」は英語ではどう表すのでしょうか?
意外なんですが「0個の~」を表現したいときは複数形をとります。
つまり下記のようになるんです。
- 摂氏0度:0 degrees Celsius
- 0時間:0 hours
- 0点:0 points
では、次は「0.5メートル」「1.3キログラム」を英語でスペル表記するとどうなるでしょう。
答えはそれぞれ”0.5 meters”と “1.3 kilograms”となります。
1.3は1より大きいので複数形になるのは納得いきますが、0.5が複数形なのは少し合点がいきませんよね。
英語での「単数」「複数」の概念は「1」のみが単数と考え、それ以外は複数と捉えています。
つまり「複数」を「1より多い数」と考えずに「1以外の数」と考えます。
おもしろいですね。
ご参考まで「朝日英語スタイルブック」から計測単位リストの一部を載せておきます。
- 1 mile:1.61 kilometers(1.61 km)
- 1yard:0.91 meters(0.91 m)
- 1 acre:0.41 hectares(0.41 ha)
- 1pound:0.45 kilograms(0.45 kg)
これからも分かるように1以下の小数点は単位表示は複数扱いされています。
ただし単位表示をkm、kgなどの記号で表記する場合は複数形にはならずそのまま使います。
読み上げる際は「1.61 km」は「one point six one kilometers」と複数形して読み上げます。
小数点以下の数字は1桁ごとに読むのが基本ですから注意してくださいね。
英語の数字表記:分数の表し方
小数の表示の仕方がでてきたので、ここで分数の表し方についても少し見てみましょう。
分数の表し方は分子を「基数」、分母を「序数」で表します。
例えば、1/3はone thirdまたはa thirdとなります。
2/3は1/3が2つなのでtwo thirdsと表現します。
third + sとなることに注意です。
同じように1/5はone fifth、2/5はtwo fifthsとなります。
また分数の分子と分母が大きい数字のときは、いずれも基数で「分子over分母」と読みます。
例えば78/100はseventy eight over one hundredとなります。
1/2と1/4は序数詞を使わずにそれぞれ one [a] half、one [a] quarterとなります。
3/4はthree quartersとquarterにsをつけて複数形にすることを忘れないように。
実際のアメリカでの数字表記の読み間違いで困った体験談
以前アメリカの薬局で薬の量を間違えられたことがありました。
子供用の液状抗生剤だったのですが、何メモリ分飲むかという指示を医師からは『one half』つまり0.5メモリ分と聞いていたのですが、実際もらった薬には1.5メモリとなっていました。
自分の記憶を信じて薬剤師にもう一度確認してみると処方箋の『one half』を『one and a half』と読み間違えていたことが発覚しました。
この2つよく似ていますね!
薬剤師からの謝罪は特に無かったですが(訴訟が多いから簡単には謝らないのかな?)、間違えていたら3倍の量の薬を子供に飲ませていたことになりますよね。
まあ修正してもらいことなきを得たのですが、ちょっとびっくりというか怖い出来事でした。
今更ながらドクターからの指示をしっかり聞いていて本当によかったと思いました。