how疑問文の作り方は難しいなと感じている英語学習者の方って多いのではないでしょうか。
whoやwhatは「誰」「何」と問いかけるシンプルな疑問文に対して、howは副詞であるのでその意味や使い方もバリエーションに富んでいます。
ここではhowを使った疑問文の作り方を大きく４つのパターンに分け、それぞれどんな手順を踏んで疑問文にしていくかをわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
howを使った疑問文の作り方①：「どんなふうに」
howを使った疑問文パターン１は「どんなふうに」と方法・様態を尋ねるときの使い方です。
それぞれのケースを紹介していきます。
howを使って方法を尋ねる場合
平叙文から方法を尋ねるhow疑問文にする流れをみてみましょう。
例文：Tom went to the theater by bus.（トムは劇場へバスで行きました。）
手順①：普通の疑問文にします。
Did Tom go to the theater by bus?（トムはバスで劇場へ行きましたか？）
手順②：「どんな方法で」劇場へ行ったかを尋ねる疑問文にしたいのでby busの部分をhowで置き換えます。
Did Tom go to the theater how?
手順③：最後にhowを文頭に出して完成です。
How did Tom go to the theater?（トムはどうやって劇場へ行きましたか？）
答え方は、(He went there )by bus.で大丈夫です。
howを使って様態を尋ねる場合
様態を尋ねる場合は、様態を表す言葉をhowで置き換えて疑問文を作ります。
次の例文をみてみましょう。
例文：The interview went fine.（面接はうまくいきました。）
手順①：普通の疑問文にします。
Did the interview go fine?（面接はうまくいきましたか？）
手順②：「どんな様態」であったかを尋ねる疑問文にしたいのでfineの部分をhowに置き換えます。
Did the interview go how?
手順③：howを文頭に出して完成です。
How did the interview go?（面接はどうんな具合でしたか？）
答え方は(It went)fine.です。
howを使った疑問文の作り方②：「どの程度（・・・）」
howを使った疑問文パターン２は「どの程度～」と程度などを尋ねるときに用いる使い方です。
how+形容詞またはhow+副詞という形がよく使われます。
どの程度か尋ねる場合でも、様々なケースが考えられますので、２つの例文を紹介します。
howを使って気温の程度を尋ねる場合
気温の程度を尋ねる場合の例文を見てみましょう。
例文：It is freezing outside.（外は凍りつくように寒いです。）
手順①：普通の疑問文にします。
Is it freezing outside?（外は凍りつくように寒いですか？）
手順②：「寒さの程度」を尋ねる疑問文にしたいのでfreezingの部分をhow cold（どの程度寒い）に置き換えます。
Is it how cold outside?
手順③：how coldを文頭に出して完成。
How cold is it outside?（外はどれくらい寒い？）
答え方は、(It is) freezing.です。
howを使って時間の程度を尋ねる場合
「どのくらいかかりますか？」といった速さや遅さを尋ねる場合をみてみましょう。
例文：You can do the job in ten minutes.（あなたはその仕事を１０分ですることができます。）
手順①：普通の疑問文にします。
Can you do the job in ten minutes?（あなたは１０分でその仕事ができますか？）
手順②：「速さの程度」を尋ねる疑問文にしたいのでin ten minutesの部分をhow fast（どのくらい速く）に置き換えます。
Can you do the job how fast?
手順③：how fastを文頭に出して完成。
How fast can you do the job?（どれくらい速くその仕事ができますか？）
答え方は、(I can do it) in ten minutes.となります。
「程度」を訪ねるhow+形容詞やhow+副詞には他に例として次のようなものがあります。
- how+形容詞+(名詞）
- how+副詞
How long is your vacation?（あなたの休暇はどれくらいの長さ？）
How difficult was the exam?（試験はどれくらい難しかった？）
How many books do you borrow from the library a week?（週に何冊の本を図書館から借りますか？）
How much money did you spend on your wedding?（結婚式にいくら使った？）
How often do you go to the gym?（どれくらいの頻度でジムに通ってる？）
How well can you speak English?（どれくらいうまく英語が話せますか？）
How early do they get up every morning?（彼らは毎朝どれくらい早く起きますか？）
How long are you going to stay here?（どのくらいこちらに滞在の予定ですか？）
howを使った疑問文作り方③：（状態などを問う）どんな状態で
パターン３は天候や健康状態などがどんな具合か尋ねるときに使うhowです。
以下の例文で、疑問文の作り方を見てみましょう。
howを使って健康状態を尋ねる場合
体調の具合を尋ねるケースを見てみましょう。
例文：Ted felt sick this morning. （テッドは今朝気分が悪かった。）
手順①：普通の疑問文にします。
Did Ted feel sick this morning?（テッドは今朝気分が悪かったですか？）
手順②：どんな具合だったかを尋ねる文を作りたいのでsickの部分をhowに置き換える。
Did Ted feel how this morning?
手順③：howを文頭に出して完成。
How did Ted feel this morning?（今朝テッドはどんな具合でしたか？）
答えはHe felt sick.でいいです。
howを使って天候を尋ねる場合
天候の状態を尋ねるケースを見てみましょう。
例文：The weather is warm and sunny in Hawaii today.（今日のハワイの天気は暖かく晴れです。）
手順①：普通の疑問文にします。
Is the weather warm and sunny in Hawaii today?（今日のハワイの天気は暖かくて晴れていますか？）
手順②：天候の状態を尋ねたいのでwarm and sunnyの部分をhowに置き換えます。
Is the weather how in Hawaii today?
手順③：howを文頭に出して完成。
How is the weather in Hawaii today?（今日のハワイの天気はどうですか？）
答えはIt’s warm and sunny.となります。
howを使った疑問文の作り方④：修辞的な意味で使うhow
ここでのhow疑問文はパターン１～３のように普通の疑問文から尋ねたい箇所をhowに置き換えてhow疑問文にするのではありません。
canを伴い、How can you~?で「どうしてあなたは～することができるのですか？（できないはずです）」という理由を問う修辞的なhow疑問文です。
いくつか例を見てみましょう。
例文：How can you say such a stupid thing?
訳：どうしてあなたはそんな馬鹿げたことを言うことができるのか。
→言うことはできないはずです。言うべきでなない。
例文：How can he buy such an expensive car?
訳：どうして彼があんなに高い車を買うことができるのか？
→買えるはずがない。
日本語でも同じような表現法がありますね。
このhowの使い方は「強い疑問、いらだち、驚きの気持ち」を表すcanの使い方とも関係があるので、興味のある方は「助動詞canの応用した使い方」を参照ください。
howを使った疑問文の作り方まとめ
how疑問文の作り方は基本的には他の疑問詞whoやwhatなどを使った疑問文を作るのと同じ手順を踏みます。
whoは「誰」か尋ねる場合、whatは「何」を尋ねる場合ですが、howは方法、様態、程度、健康や天候の状態を尋ねたり、修辞的な疑問文としてなどその用法はたくさんありますね。
是非使い方をマスターして、少し奥深い次元の疑問文であるhow疑問文を色々な場面で使ってみてください。
