一般動詞やbe動詞を使ったYes/Noで答えられる疑問文に比べ、whoを使った特殊疑問文の作り方って難しいと感じたことはありませんか?
ここではwhoやwhoseを使った疑問文を3つの手順で簡単に作る方法について紹介します。
色々なパターンの肯定文をどのようにwho疑問文に換えていくかを例文を参考にしながら見ていきましょう。
目次
平叙文をwho疑問文にする3つの手順
S+V以外の全ての文はこれからご紹介する3つの手順で簡単にwho疑問文に変身します。
まずは文型ごとに見ていきましょう。
前提知識
- S=主語
- V=動詞
- O=目的語
- C=補語
S+V+Cを使ったwhoの疑問文
まずはS+V+Cの下記の例文をwho疑問文にする手順です。
例文:That man is Tom’s father. (あの男性はトムのお父さんです。)
手順①:この文をwho疑問文にする手順1は、まず普通の疑問文を作ります。
Is that man Tom’s father? (あの男性はトムのお父さんですか?)
手順②:次は上記疑問文のTom’s fatherがわからない部分だとします。
Tom’s fatherの部分をwhoで置き換えて以下のような英文を一度作ります。
Is that man who?
手順③:最後にwhoを文頭に出して、who疑問文の完成です。
Who is that man?(あの男性は誰ですか?)
とても簡単ですね。
ポイントはwho疑問文にする前に一度普通の疑問文にしてみて、尋ねたい箇所をwhoに置き換えることですね。
S+V+Oを使ったwhoの疑問文
では他のパターンの英文にも挑戦してみましょう。
S+V+Oのケースです。
例文:Tom likes Jane.(トムはジェーンが好きです。)
手順①:疑問文にする
Does Tom like Jane?(トムはジェーンが好きですか?)
手順②:Janeを尋ねる箇所にし、whoで置き換える。
Does Tom like who?
手順③:最後にwhoを文頭に出して完成!
Who does Tom like?(トムは誰のことが好きですか?)
ちょっと応用したS+V+O
ここで同じ文型ですが下の例文を見てください。
例文:Tom is taking care of his little sister.(トムは妹の面倒をみている。)
この文をhis little sisterを尋ねる英文にしたいと思います。
手順は同じです。
手順①:Is Tom taking care of his little sister?(疑問文にする)
手順②:Is Tom taking care of who?(his little sisterを尋ねる箇所にし、whoに置き換える)
手順③:Who is Tom taking care of?(whoを文頭に出して完成)
ここではtake care ofという熟語動詞が使われていますが、take care ofで1つの動詞と考えて、バラバラにしないことがキーポイントです。
文の最後がofという前置詞で終わっていても正しい英文です。
S+V+O+Oを使ったwhoの疑問文
続いて、S+V+O+Oのパターンです。
例文:Nancy gave Bob a sweater.(ナンシーはボブにセーターをあげました。)
手順①:疑問文にする
Did Nancy give Bob a sweater?(ナンシーはボブにセーターをあげましたか?)
手順②:Bobを尋ねる箇所にし、whoで置き換える。
Did Nancy give who a sweater?
手順③:最後にwhoを文頭に出して完成!
Who did Nancy give a sweater?(ナンシーは誰にセーターをあげましたか?)
ちょっと応用したS+V+O+O
上の文は次のようにも書き換えることができます。
例文:Nancy gave a sweater to Bob.(ナンシーはセーターをボブにあげました。)
この場合文型はS+V+Oとなり変わりますが、意味は全く同じです。
この文でBobを尋ねる疑問文にする場合を考えてみましょう。
基本的に同じ手順に従います。
手順①:Did Nancy give a sweater to Bob?(疑問文にする)
手順②:Did Nancy give a sweater to who?(Bobを尋ねる箇所にし、whoで置き換える)
手順③:Who did Nancy give a sweater to?(whoを文頭に出して完成)
どうですか?
手順通りにwho疑問文を作れば、最後にtoが残る理由もよくわかりますね。
S+V+O+Cを使ったwhoの疑問文
次にS+V+O+Cを使用した疑問文の作り方です。
例文:Mike made Alison happy.(マイクはアリソンを幸せにした。)
手順①:疑問文にする
Did Mike make Alison happy?(マイクはアリソンを幸せにしましたか?)
手順②:Alisonを尋ねる箇所にし、whoで置き換える。
Did Mike make who happy?
手順③:whoを文頭に出して完成!
Who did Mike make happy?(マイクは誰を幸せにしましたか?)
who疑問文を作ることは手順を踏めば難しくありませんね。
『主語』を尋ねるwho疑問文にする場合
whoの疑問文を作る際に、一つ例外があります。
それは主語を尋ねる箇所にする場合です。
その場合の手順はただ一つ、平叙文の主語をwhoに置き換えるだけで、その他の語順は変わりません。
上と同じ例文で具体的に見ていきましょう。
主語をwhoに置き換える疑問文の作り方
それぞれの形の例文を紹介します。
- S+V+C
- S+V+O
- S+V+O+O
- S+V+O+C
That man is Tom’s father.(あの男性はトムのお父さんです。)
Who is Tom’s father?(誰がトムのお父さんですか?)
Tom likes Jane.(トムはジェーンが好きです。)
Who likes Jane?(誰がジェーンのことを好きですか?)
Nancy gave Bob a sweater.(ナンシーはボブにせーターをあげた。)
Who gave Bob a sweater?(誰がボブにセーターをあげたの?)
Mike made Alison happy.(マイクはアリソンを幸せにした。)
Who made Alison happy?(誰がアリソンを幸せにしたの?)
上の例文には載せませんでしたが、S+Vの文型は常に主語を尋ねるパターンになりますので、who疑問文にするにはいつもwho+Vとなります。
- S+V
- S+V+C
- S+V+O
- S+V+O+O
- S+V+O+C
- S+V
John is coming tonight. (ジョンは今夜来ます。)
Who is coming tonight?(誰が今夜来るの?)
こうして手順に従っていけば、どんな複雑な文章でもwho疑問文に必ずできるので色々チャレンジしてみてください。
whoseを使う疑問文を作る場合
whoseには「誰の~」「誰のもの」という所有を表す意味を持ちます。
whoseを使った疑問文もwhoと同じ手順で作ります。
以下の例文を見てみましょう。
原文:This is my bag.
手順①:Is this my bag?
手順②:Is this whose bag?
手順③:Whose bag is this?(これは誰のかばん?)
原文:This bike is Tom’s.
手順①:Is this bike Tom’s?
手順②:Is this bike whose?
手順③:Whose is this bike?(この自転車は誰のもの?)
原文:Nancy liked Mary’s dress.
手順①:Did Nancy like Mary’s dress?
手順②:Did Nancy like whose dress?
手順③:Whose dress did Nancy like?(ナンシーは誰のドレスが気に入ったの?)
原文:Alison gave me her father’s book.
手順①:Did Alison give me her father’s book?
手順②:Did Alison give me whose book?
手順③:Whose book did Alison give me?(アリソンは誰の本を私にくれたのかしら?)
原文:Tom painted your chair white.
手順①:Did Tom paint your chair white?
手順②:Did Tom paint whose chair white?
手順③:Whose chair did Tom paint white?(トムは誰の椅子を白く塗ったの?)
原文:My father’s diary was on the desk.
手順①:Whose diary was on the desk?(誰の日記が机の上にあったの?)
この場合は主語を尋ねる箇所にしたいのでMy father’s diary をそのままwhose diaryに置き換えるだけのワンステップで大丈夫です。
who疑問文の作り方で注意しなくてはいけない点が1つあります。
S+Vの文型で、「誰がパーティーに来るの?」は 『Who is coming to the party?』と英訳されます。
たとえ複数の人がパーティーに来ることがわかっていてもwhoは三人称単数として扱われますので、それに続く動詞は現在時制の場合は三単現のsがつきます。
whoの疑問文の作り方まとめ
以上、whoを使った疑問文の作り方を3つの手順で紹介しました。
中学校に入学して、be動詞、一般動詞の肯定文や疑問文をまず学習しますね。
そのあとにwhoをはじめとするwh疑問文を学習しますが、ここで難しさを感じる方も多いのではないでしょうか?
who疑問文などのwh疑問文の作り方の基本は、ここで紹介した3つの手順とたった1つのワンステップでの手順の変換法をマスターすれば、どんな英文でもwh疑問文にすることができます。
とても機械的な手順なので、色々なwh疑問文にトライしてみてください。